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島袋 りべか 作家の作品を見る
(プロフィール)
1995年  城間びんがた工房に入る
2001年  沖縄県工芸指導所(現在の工芸支援センター)に入学
2002年  独立 “工房 空”を設立
 
制作者のコメント
私が紅型を始めようと思ったきっかけは、アメリカの短大に通っていた頃、進路に迷った時に出会った先生から“あなたの故郷の沖縄には紅型っていう素晴らしい伝統があるじゃない”と勧められたことです。
もともと幼い頃から好きだった物作りに関われる仕事に就きたいと思っていましたが、その頃私は機織りに興味があり、大学でも機織りのクラスを受けていたので、その一言がなければ今は紅型ではなくて違う道を歩んでいたかもしれません。紅型に目を向けるきっかけとなったその言葉とその先生には今も感謝しています。
1995年頃から、“城間びんがた工房”にお世話になり、とても良い環境の中で紅型について学ぶことが出来ました。最初のうちは糊を作ったり顔料を溶いたりなどの雑用からのスタートでしたが、紅型に関われていることが楽しくて毎日がとても充実していました。工房に入って3~4年が経った頃に、初めて色の調合をさせてもらえたときはとても嬉しかったです。
その後沖縄県の工芸指導所(現在の工芸支援センター)を経て、2002年に独立、
“工房 空”を設立して現在に至りますが、まだまだ勉強が足りないと感じます。紅型は天気などの些細な変化にも大きく左右され、同じ色は二度とは作れないと言われるほどデリケートなものです。その為にいつも振り回され、悩まされるのですが、そこが紅型の面白いところだと私は思います。紅型を始めて14年が経ちますが、まだまだ勉強するところがあるということが次の作品を作るときの励みにもなっています。
最近は紅型の講師のお仕事もさせていただいていますが、完成したときの生徒さんたちの喜んだ表情を見られることは何よりも代え難く、私にとってなくてはならない大切な時間となりました。
工房名に『空』とつけたように、私は空や海、山などの自然のものが好きなので、今後は沖縄の豊かな自然を感じられるような紅型を作っていけたらと思っています。そして紅型が沖縄の人だけでなく、世界中の人からも愛される存在になるように、日々努力してもっと上達していきたいです。
   下の画像をクリックで島袋りべかさんの作業風景をご覧いただけます。
作業風景1 作業風景2 作業風景3 作業風景4
作業風景5 作業風景6 作業風景7 作業風景8
作業風景9 作業風景10 作業風景11 作業風景12
作業風景13 作業風景14 作業風景15
工房 空
島袋りべかさんと出会って

島袋りべかさんとは、新垣優香さんの紹介で知り合うことが出来たのですが、初対面のときは少しドタバタしていたこともあり、きちんとお話をさせていただくことが出来ませんでした。そんな短時間の中でしたが、おっとりとした話し方やりべかさんの柔らかい雰囲気に心が穏やかになったのを覚えています。
りべかさんのプロフィールを作成するにあたって再度お会いし、二人きりでお話を聞かせていただいたのですが、りべかさんはとても真っ直ぐに相手の目を見てお話をされる方だったので私は少し緊張してしまいましたが、一生懸命自分の気持ちを伝えようとしてくれる姿勢がとても嬉しく思いました。
“人との出会いに感謝したい”
紅型を通じてたくさんの人と出会えたことが嬉しいと、りべかさんは話してくれました。
失敗したときに助言をくれる人や、励ましてくれる周りの人たちの支えや助けがあって今まで頑張ってこられたから、一期一会の気持ちを大切にしているのだといいます。
今まで支えてくれた人たちへの感謝の気持ちを込めて、もっと良い作品を作っていきたいと話すりべかさんの表情はとても和やかで、人とのつながりを心から大事にしていることが伝わってきました。
私自身も人との出会いを大切にしているので、りべかさんのお話に非常に共感を覚えました。たくさんの人と出会って話を聞くことは、自分自身の成長にもつながると思います。自分と同じ考えの人だけでなく異なる考えの人の話を聞くことで、様々な価値観や知識、経験と触れ合うことが出来るからです。
“自分と同じ紅型という伝統的なものを手がける人たちと知り合う機会が特に多い”というりべかさん。同じ目的を持った人たちが集まって話したり、アドバイスし合えたりする環境があることが羨ましくなったと同時に、紅型という素晴らしい文化を担う人たちがたくさんおられるということを知り、とても嬉しく思いました。
りべかさんは毎週、講師として紅型を教えられていますが、その中でもたくさんのことを学ばされるのだといいます。生徒さんたちの自由で斬新なアイデアを見たときには、自分が知らず知らずのうちに“ここはこうしないといけない”と型にはまってしまっていたことに気づかされるのだそうです。そういうときには初心を忘れてはいけないなと反省するというりべかさんのお話を聞いて、すごく純粋に紅型に取り組まれているんだなと感じました。
落ち込んだ時に空を見上げると元気をもらえるから、工房名を空にしたのだというりべかさん。そんなりべかさんの作品からは、澄み切った青空のように人を癒してくれるような優しい魅力が伝わってきます。

取材者・文/小池佳子 2008.09
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